ココナッツシュガーとは?
ココナッツシュガーは、従来、日本語では「やし糖」と呼ばれるものの一つです。やしの木の樹液を煮つめた天然の甘味料です。樹液と言っても、やし木の幹から採るのではなく、ココヤシの花を切った切り口から採取されます。このため、ココナッツシュガーのことを「花蜜糖」と呼んだり、原材料を「花序液」と記載した商品がありますが、日本語の正しい名称は「ココヤシ糖」で原材料は「ココヤシ樹液」です。決して「花の蜜」ではありません。
花の蜜を採取するには通常は蜂を使用します。蜂が集めてきた花の蜜のことを蜂蜜と呼びます。よって、ココヤシの花と言えども、ココヤシの花から蜂が蜜を集めてきた場合は蜂蜜です。言うなれば、”ココヤシ蜂蜜”といったところでしょうか。しかし、残念ながら、”ココヤシ蜂蜜”には2015年8月末の段階ではお目にかかったことがありません。
ココナッツシュガーは、英語では Coconut Palm Sugar とか Coco Sap Sugar などと表現される場合もありますが、いずれも同じものです。
ちなみに、やしの種類は2,000とも3,000とも言われており、その中でやし糖を作ることができるものはサトウヤシやニッパヤシなど多数あります。
ココナッツシュガーの製造方法
作り方は基本的に黒砂糖と同じです。
ココナッツシュガーの栄養
ココナッツシュガーは何に良いの?といった質問をよく受けるのですが、わたしの回答は「心に良い」です。美味しいものを食べると笑顔になります。笑顔は心を穏やかにし、体にも良い効果をもたらします。
とは言え、実際のところ、いくつかの点で体にいいと言われています。
まず、食後血糖上昇指数(GI値)が低いと言われています。GI値は喫食後の血糖値の上がり方を示す指数で、低い方が血糖値の上昇が穏やかで、高い方が急激に上昇します。血糖値が急激に上昇することが糖尿病の危険性を高めるので、穏やかに上昇することが重要です。この点でココナッツシュガーは評価されています。
また、ミネラルが豊富で、イノシトールも多く含んでいます。
ココナッツシュガーの使い方
ココナッツシュガーは甘味料として砂糖の代わりに何にでもお使いいただけます。黒糖のような香りがありますので、焼菓子にはピッタリです。
当社のご近所にお住いのインドネシアご出身のエルナさんによれば、煮物など和食にも普通に使っておられるそうです。みりんの代わりだそうです。
とは言え、日本で作れるココナッツシュガーを使ったインドネシア料理を紹介してほしいとお願いすると次の2つの写真を送ってくれました。左は「クレポン」というスイーツです。もち米のお団子で中にココナッツシュガーの餡が入っているそうです。右は「コラク」というスイーツです。一見カレーかと思いますが、・・・。ココナッツミルク、ココナッツシュガーを入れてバナナ,サツマイモ と一緒に煮込んでいるそうです。
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